【商品内容】 写真の丸棒1セットの価格です。 写真8、9は別個体ですが、同じアフリカンブラックウッド種で作成したマイバチです。仕上がりのイメージとして御参照ください。 材名:アフリカンブラックウッド(Dalbergia melanoxylon) 別名:グラナディラ 長さ:400mm 径:20mm 重さ:158,158g 一見黒檀とも見まごうような、大変貴重な漆黒の木材をご紹介いたします。美しく個性的な材で非常に人気が高いにも関わらず、バチが取れる程の尺の材が小売で出てくる事が滅多にありませんので、バチ職人様には特にご注目頂きたい材です。 学名を見ていただければお分かり頂けます通りツルサイカチ属、即ち本紫檀やブラジリアンローズウッド等と同じく真性ローズウッドの仲間になります。 黒檀とは学術的な関連はなく、色以外の共通点もほとんどないのですが、かつては「アフリカ黒檀」として販売されることもありました。ひょっとすると今もその名残で黒檀と紛れてどこかに売れ残っていることは有り得るかもしれませんが、仕上がりは黒檀とは全くと言って良い程別物ですのでご注意下さい。 紫がかった深い黒ですが、加工を始めるとすぐにローズウッドの仲間直系の甘い香りに気づかれるでしょう。そこにチョコレートや薬草のような、少し苦味のニュアンスを加えた穏やかで大人っぽい独特の香りです。 またガリガリとした荒い削り心地になりがちな黒檀に比べると、こちらの方が油分が豊富なこともあり順目と逆目の手応えの差が少なく、加工感は幾分楽に感じるかもしれません。ただし、ローズウッドどころか全ての木材の中でもトップクラスの密度を誇りますので、総合的に言えば加工難度は高めかと思います。 そして、最大の特徴はやはり光沢の素晴らしさ。 丁寧に磨きをかけることで、黒檀のマットな艶消しの黒やメタリックなイメージの黒さと比べると、透明な水面越しに黒曜石張りの湖底を覗くかのような、冷たく高貴な輝きの黒に仕上がります。この透明感のある強い輝きはローズウッド特有のものですので、黒檀をお持ちの方は是非とも並べて比較してみて下さい。同じ黒色でも全く異なる印象を抱かれるでしょう。 割れやウロが大きく、大きな材の仕入れが極端に難しい材です。流通量も減ってきており、この価格で出せるのは今後ないかもしれません。気になる方はお早めに！